働く店舗の売上が好調でも不調でも、非正規雇用であるパート・アルバイト・派遣社員の時給は上がることもなければ下がることもありません。
つまりパートやアルバイトは売上の上下に関心がないのが当たり前なんです。
質問者「売上が悪くて赤字続きの店舗って潰れちゃうんじゃないの?」
そうかもしれませんが、その責任はパート社員には無関係です。そもそも立地条件が悪かった場合とか競合店が近くにできたなどとかもあるかもしれません。
だから店舗が潰れればハローワークに行って雇用保険を貰うだけなんです。もしくは近隣店舗への移動なども考えられますが、通勤の問題や受け入れられる人数は限られているでしょうから、その心配するだけ無駄なんです。
逆にどうのような待遇にすればパート社員が売上に貢献しようと考えて行動すると思いますか?
私が思うには『売上目標達成手当』を毎月支給すると売上に関心が出てくるんじゃないかと思います。
単純に時給をアップさせてしまうと「なぜ時給がアップしたのか?」ということをすぐに忘れてしまうと思うのです。逆に売上が下がると時給も連動させて下げることになりますので、ヤメる人が増えるでしょう。
しかし『売上目標達成手当』だったら毎月異なりますし、時給は保証されているので離職率に影響はないでしょう。
手当の額としては勤務時間にもよりますが、フルタイム8Hで店舗の月売上目標が100%で『1000円』ぐらい、110%で『1100円』ぐらいが妥当だと思います。100%未満だった場合は『0円』です。年収ベースで計算すると1万円上がるぐらいがイイんじゃないでしょうか。
こうすることによって流通小売業で働くパート・アルバイト・派遣社員の方に「売上」という言葉を意識してもらいやすい環境が作れると思います。そして従業員全員が売上という言葉を理解してくれるようになってほしいです。
流通小売業は接客業とも言われます。
プラス(仮)のような大手だと最初に接客マナーの講習などがありますが、「笑顔でお客様に応対する」というは基本中の基本です。しかしプラス(仮)で笑顔で接客している方は実際には少数です。たぶんプラス(仮)以外の小売業や飲食業でも同じだと思います。
いま上でも使いましたがプラス(仮)では『お客様に応対する』と習います。けっして『お客様に対応する』ではないのです。
『応対』=相手の立場を主に考え、相手に応じて受け答えすること
『対応』=相手の状況に対し、こちら側が主になり処置・行動すること
無線などで「どなたかお客様の対応をお願いしま〜す」というような無線が入ると『イラッ』とします。細かいことですが、流通小売業・接客業では大切なことだと思います。
パート社員個人の意識の低下が店舗の売上に直結するとまでは言いませんが、店舗の質が上がることで少なくとも売上の極端な減少は防げるんじゃないかと考えています。
非正規雇用だって頑張っている人はいるんです!・・・と心に誓う今日この頃です。