会社が倒産して無職になったブルベアトレーダーの日常

元配送ドライバー業でしたがコロナで会社が倒産しクビになり、時間だけはあるので株のブルベアだけでなんとか食ってます

「もう働かない」と決意した本当の理由は『年金繰り上げ受給』

もしかすると過去ブログのどこかにちょこっと記述したかもしれませんが、自分の記録用のために、【「もう働かない」と決意した本当の理由】をキチンと残しておこうかなと・・・とりあえずまとめることにしてみました。


60歳からの『年金繰り上げ受給』のお話となります。

※余計な話が大量に入っている超長文なので、読まれる方は無理されないようお気をつけください。

 


まず私の年齢は2023年6月現時点で58歳、12月の誕生日を迎えると59歳になります。


2021年10月に会社が倒産して無職になりました・・・この時の年齢は56歳。


11月末に最後の給料と退職金の支払いがあったため、12月からハローワークへと足を運ぶことになります。

失業保険の申請や国保減額申請など、面倒だけど必要なことをできるだけ早めに済ませました(汗)。


このあたりで57歳の誕生日を迎えちゃいました。


ハローワークはメッチャ混雑してましたね・・・フロアにおいてある椅子も満席で、廊下にも人が溢れかえってました・・・皆んな倒産仲間かな?


日本全国絶賛コロナ禍だったので、あまり気分の良いものではなかったという記憶があります・・・ただ緊急事態宣言などのおかげもあり2ヶ月ぐらいハローワークに行かなくても良い時があったのはラッキーでしたね・・・就活しなくても良かったので普通に引き篭もってました。


ハローワークに通い出した当初は就職する気持ちが確かにありました・・・最低でも62〜63歳ぐらいまで、可能なら65歳まで働けたらいいなという思いでしたが・・・


やっぱり世の中甘くなかった!


基本的にハローワークからの求人探しや紹介は無しにして、転職サイトに登録して就活していました・・・通勤できる範囲で20社以上応募&面接しましたが、高齢者にはちょっとしたブラック企業っぽい3〜4社(低賃金・サビ残・その他もろもろ)ぐらいしか受からず辟易してました・・・。


受かった企業からはいずれも面接時に「アナタがこの条件でも良いというなら、ウチとしてはすぐにでも来てもらいたい!」みたいに言われたのですが、その場での即答は避け一旦自宅に持ち帰って検討する旨を伝えて、後日お断りさせていただきました。


この頃はコロナ禍真っ只中だったので、全体的に求人が少なく就職しにくい状況だったかと思います・・・自分にとって良いと思える企業と出会えることはありませんでした。


年齢のせいにするのもなんですが、就活疲れが半端じゃなかったです。

 


そして月日は流れ失業保険の給付も終了したとある日、


「そう言えば失業保険って合計でどのぐらい貰えたんだろう?」


という素朴な疑問が思い浮かび書類等を取り出して計算してみましたところ、失業保険は7回(12月〜6月まで)給付され合計金額が約96万で、月平均だと137,000円ぐらいでした。


その昔、確か専門学校を卒業して就職した会社の初任給がそのぐらいだったような(35年ぐらい前)?


まぁ少ないですよね、コンビニやスーパーでフルにバイトしたほうが圧倒的に稼げます・・・ドライバー仕事をしていた時の収入と比較しても相当安い収入です。

あくまでも失業保険なので理解はしていましたが、この金額で1カ月普通に暮らしていくのは簡単ではありません・・・と思ってましたが、完全に勘違いでした。


意外と預貯金は減っていない・・・むしろ増えていたんですよ!


この預貯金が増えていた理由は2つあります。


●まず1つ目は「ブルベア投資で増えていた」ということです。


2020年の9月から株式投資を始めました。コロナ禍で一旦下がった株価が世界的に右肩上がりでぐんぐん伸びていたので、「このチャンスを逃してたまるか!」と一念発起し楽天証券にて口座を開設・・・このときはまさか1年後に会社が倒産して無職なるとは想像しておりませんでした。


当初は有名株を買って配当金をもらったり、適当な優良企業の株を買って上がったら売るなどいろいろ試してみましたが、最終的にブルベア投資が自分に向いているということで今でも続けています。

※現在絶賛塩漬け中なので全く儲かってませんけど!


ちなみに失業給付金を貰いながらでも株式投資で利益を得るのはOKなので、ちょこちょこ続けて増えたんですよね・・・ラッキーでした!

※失業給付金を貰っている期間は1日でも働いて収入を得たらハローワークに報告しなければなりませんが(給付金が減額される)、株式投資などで利益を得た場合などは収入とみなされないので問題ありません。もともと保有していた株の配当金、銀行などの普通預金の利息や定期預金が満期になったなどの場合も同様です。


●2つ目は「出費が極端に減った」です。


そう、単純にお金を使わなければ預貯金は減らないということです。


コロナ禍ということで世間的には不要な外出は避けるべきという風潮があり、2020年〜2022年あたりは外食や旅行などを全国的に控えていた時期です。映画・ライブ・コンサート・スポーツ興行・各種イベントなど続々と中止されていたのはまだ記憶に新しいところですよね。


当時は誰もが引き篭もっていたので、私だけじゃなく世間的にも出費が減少していただろうと思います・・・私の場合は今でも引き篭もりですけど。


さらに仕事をしていないと昼食代や飲料水代(お茶・コーヒー・スポーツ飲料等)もかからなくなったり、携帯料金を見直したりなど出費が激減しました。

あと会社支給の作業用手袋や安全靴などが使いにくかったので、自前で用意して仕事に使っていたのですが、そういうのも一切なくなりました。


その結果、会社が倒産してから半年分のクレカ支払い履歴などを調べたところ、私の場合は月11万もあれギリギリ生活できることが判明しました(年間132万円程度)。


さらに60歳で年金(月額16,520円)の支払いが終了しますので、


110,000円ー16,520円=93,480円/月

93,480円×12カ月=1,121,760円/年


約年間120万円ほどあればなんとかなりそうです。


コロナが落ち着いた2023年の現時点でも特にこれといった出費もなく、せいぜい月に1回友人と飲みに行く程度です。

 


無職のくせに生意気ですが、ここからが本題です。


上記の話は2022年の夏先ぐらいに失業給付金が終了した頃のことですが、その時に私がとった行動は


「自分の年金はいくらぐらい貰える予定なのか・・・よし、調べてみよう!」


ということでした。


けっして私だけではないと思いますが、50歳を過ぎて60歳という年齢が近づいてくるにつれ『将来自分が貰える年金』のことが少し気になり始めます・・・(笑)。


年金って「60歳から繰り上げて貰うことができる」というのは知ってはいたのですが、本来原則の65歳で貰う予定だったので、『繰り上げ受給』のことは頭になかったんですよね。


思い立ったが吉日・・・計算してみることにしました。


ラッキーなことに2022年より年金を『繰り上げ受給』にすると前まで減額率が月0.5%だったところを月0.4%に変更されたのはありがたいです!

※5年間の最大減額率30%から24%になりました!


私が60歳から繰り上げ受給となると減額率24%なのですが、1ヶ月遅らせるごとに0.4%減額率も減るので、来年の誕生日が近づいてきたら改めて申請時期を考慮するつもりです。


ご存知の方も多いかと思いますが、50歳の誕生日を迎える年から毎年1回ねんきん定期便という郵便物が送られてきます。今までの納付額や現時点で65歳から貰える年金額などが記載されています(WEB版ならいつでも閲覧確認できます)。

このねんきん定期便に記載されている内容は現時点での話なので、納付された月数や金額などは基本的に毎年変化します。


失業保険の給付が終わっても国民年金の納付は続けていて、現状のねんきん定期便から65歳時に貰える年金額は・・・


約1,100,000円/年(国民年金+厚生年金)


あれ・・・めっちゃ少ないですよね?


60歳からの受給となると24%マイナスなので、


約836,000円/年


となります。

 

その他の年齢だとこうなります。


61歳・・・888,800円/年(ー19.2%)

62歳・・・941,600円/年(ー14.4%)

63歳・・・994,400円/年(ー9.6%)

64歳・・・1,047,200円/年(ー4.8%)


という感じになります。


現実の問題ではどの年齢で年金受給を始めても、自分に必要な『年間120万円』には足りません(繰り下げ年金受給のことは考えておりません)。

 

そこで「60歳から年金受給」で考えるとこうなります。


1,200,000円ー836,000円(60歳受給)=364,000円

364,000円×5年間=1,820,000円


ざっくりした数字で多めに考えますと65歳までに200万円ほどの赤字になります・・・つまりこの赤字分を預貯金で補完すれば良いということになります。


では65歳からはどうすれば良いのでしょうか?


実は私が将来もらえる年金は国民年金・厚生年金以外にもあるんですよ!


それが国民年金基金です!!


実は30歳代〜40歳代にかけてフリーランス個人事業主)として10年以上働いていた時期があるのですが、そのときは「まぁまぁの収入」があり、税金対策も兼ねて国民年金基金に加入していたのです。


ホント加入していて良かった、助かったぁ〜。


やはり何十年も先のことを予測するのは本当に難しい、いや不可能なんだなと改めて思いました。


ただ当時私の周りにはフリーランスの知人が数十人いたのですが、国民年金基金に加入している人は一人もいませんでした・・・中には「え〜、国民年金なんか払ったことなんか一度もないよ!」という屈強な方も結構な人数がいました・・・まぁ他人事ということで放置しておきます。


なぜ私が国民年金基金に加入していたのか?〜という回顧録です。


まず、「なぜ個人事業主になったのか?」・・・ぶっちゃけてしまうと、会社勤めしながら副業を自宅で始めたら、半年ぐらいで副業の方が稼ぎが良くなったので会社を辞めて独立した・・・という感じです。


1990年代はパソコンというものが全く普及しておらず、もちろん扱える人も極少数だったかと思います・・・私は金の亡者(笑)でパソコンができる人(特定のアプリを使って仕事ができる人)だったので、会社に勤めながら帰宅途中に自分で探し当てたクライアント企業に立ち寄って仕事をもらってました。


パソコン・20インチモニター・プリンター・周辺機器を揃えたら100万円を軽く超えていたので、せめて元を取ろうと必死でした。


最初こそ2〜3万円ぐらいの仕事量(報酬)だったのですが、日に日に増え続けました。副業でやっているにも関わらずクライアント様からとても喜ばれ、忙しくて大変ではあったけど私も楽しく仕事ができていました。


これはイケるな!


突っ走った私は他社にも営業を積極的に行なってクライアントを増やしていったら、副業を始めて半年もしないうちに会社で貰っていた給料を大幅に上回ってしまったので、退職して専業にすることを決心をしました。


会社を辞めたあとすぐに個人事業主として独立、もんもんと自宅でパソコン仕事をやってました・・・毎年涙を流しながら青色申告していたのは苦い思い出です(めっちゃ苦手でした)。


ありがたいことに各クライアント様に気を使ってもらったようで「独立しました」と報告すると、すぐに仕事がバンバン舞い込むようになり、月に徹夜10日なんて当たり前という感じの日々でした。


そんなとある徹夜明けで納品も終わり、一時的に仕事から解放された日にふと思い浮かんだんです。


「この先もこんな感じで一生続けられるのだろうか?」


当時30歳代ですから徹夜でも関係なくバリバリに仕事をこなすことができていましたが、将来的な不安が漠然とありました・・・まぁ普通は独立する前に気づくべき事柄なんですけどね(笑)。


年齢・体力的にきつく感じてきたら、仕事量を調整すればいい・・・そんな器用なことが私にできるのか(知らんがな)?


調整して仕事量が減ったら収入も減るよね?


仕事が増える苦労と喜びは堪能しておりましたが、「仕事が減る」という考えは持ち合わせてません・・・というか当時は「仕事が減るのは怖い」と思っていたんじゃないかな?


自営業・個人事業主となるので厚生年金はストップだから将来貰えるであろう年金は期待できないし、老後はどうしようかなぁ〜・・・預貯金を溜め込んでおくしかないよなぁ〜・・・いくら溜め込んでおけばいいのかなぁ〜・・・1億円とか?(それは無理)。


とは考えたものの常に仕事に追われていたので、何か解決策はないか調べるという行動はしませんでした。


今だったらパソコンやスマホでちょっとググれば、簡単に何かしらの答えに辿り着けるのですが、当時の私は何もしなかったんです。


誰よりもネットやパソコンに詳しい人だったんですけどね・・・。


当時はインターネットこそ存在してましたがアナログモデム〜ISDNの時代でした。もちろん我が家でも導入していましたが、仕事ではFAXと電話でやり取りし、データの受け渡しは直接会ってMOやCDRでした。「メールで連絡」「PDFをメール添付」というのはまったくなかったです。

回線速度は24〜64kbpsだし、ドコモの『iモード』さえ無く、YouTubeTwitterなどSNSも当然ありません。日本ではネットが普及していたとは言えない時代だったかと思います。よって現代のように「ググって検索!」「Chat GPTに聞いてみよう!」なんてこともできないので、知識が入ってこなかったんですよね・・・本を買って読んで勉強しろよという感じです(あっ、Yahoo検索はあったような気がする)。


ま、まぁ〜とにかく仕事が忙しかったということで(笑)!


話は少し前に戻りますが、会社に在籍していた時から副業して「ある程度の収入」があったので、キチンと税務署に申告をしなければならないということだけはわかっていました。


個人事業主となるには税務署への開業申請が必要ですから、会社を退職してすぐに税務署へ申請に行きました。


当時は確か郵送でも申請できたと思うのですが、こんな機会は滅多にないと思い直接税務署で申請することにしました・・・今ではWEB申請なんかもできるみたいですね!


その時に対応していただいた職員の方に「1年間無料で税に関する相談ができる税理士を紹介するサービスがあるのですが、利用しますか?」とのお言葉に二つ返事でお願いしました。

※税理士と年に数回直接面談して指導してもらえるというサービス


担当の税理士さんから電話連絡を受けたのは、個人事業主申請をしてから3〜4ヶ月後ぐらいだったと思います。

 

日時を予約して事務所へ伺いました。


担当の税理士さんは気さくな方で話しやすく、対面で帳簿などのチェックをしてくれたり、さまざまなアドバイスをしてくれました。


税理士「何か困っていることや悩みとかありませんか?」

私「収益が結構あるので節税したいです(強欲)!」

税理士「確かに個人としては結構ありますよね・・・車をベンツとか高級車に買い換えるとかいかがですか?」

私「はい、来年あたりに買い替え予定です(国産車だけど)。他に何かないですか?」

税理士「じゃあ、国民年金基金なんていかがですか?節税にもなるし掛け金よっては老後も安心ですよ!」


税理士さんのおかげで国民年金基金という存在を初めて知ることができました。


その場でパンフレットをいただいたので、自宅に戻ってすぐに資料を取り寄せて加入手続きを行いました。


詳細はホームページを確認してください。

www.zenkoku-kikin.or.jp

国民年金基金とは要するに経営者や個人事業主『厚生年金の代わり』です。国民年金だけだと40年間満額支払っていても年間795,000円の給付なので、とてもじゃないですがこの金額だけでは生活できません。

そこで国民年金基金に加入すれば、口数などに応じて年金が支給されるというものです。


私の場合は国民年金基金へは結構な金額(確か年間70万以上だったと思う)をブッ込んでおりまして、そのおかげもあり65歳からの支給額が


約1,180,000円/年


という感じです・・・私の国民年金+厚生年金と近い額を受給することになります。


で、この国民年金基金というのがありがたいことに、「付加年金相当分の年金」が繰り上げ支給されるとのこと。


「付加年金相当分の年金」というのが人によって異なるらしいので国民年金基金連合会』というところに確認しないと金額はなんとも言えないのですが、国民年金の付加年金と同程度」と考えると減額されて年間15,000円〜18,000円程度だと思うので、月額1,000円チョイ貰えるという感じです。

 

残りの終身部分は65歳からの支給になりますので、実際の金額はちょっと違ってくるかと思います。


25年前の自分に『ありがとう』と、お礼を言いたいです!!


私は12月生まれなので年齢は現時点で58歳6ヶ月(2023年6月)で、まだ1年半ほど国民年金を納める必要がありますが、できるだけ最後(60歳)まで支払い続けようと考えています(上記の数字よりちょっぴり増える)。


65歳からは国民年金基金が加わることにより、


836,000円+1,180,000円=2,016,000円/年

2,016,000円÷12カ月=168,000円/月


という感じになります。


とりあえず60歳までは預貯金を崩しながら、65歳までは預貯金と国民年金・厚生年金』で生活して、65歳以降は国民年金・厚生年金』国民年金基金で生活していけるだろうということで、『もう働かない』という選択をしました。


※生活を共にする妻に説明し、了承を得ています。
※7歳年下の妻は正社員として働き続けていますので、将来それなりの国民年金と厚生年金が給付されます。
※実際には60歳の誕生日月に年金が給付されることはなく、12月に繰り上げ申請をしても早くて翌年の2月、遅ければ4月から支給開始されるということになるようです(この辺のタイミングはようわからんので、4月〜と思っていた方が良いらしい)。


ちなみに国民年金+厚生年金受給額の国内平均は下記の通りです。

 

www.aeonbank.co.jp

意外と少ない・・・ような?

 


グラフの数値って現在年金を受給している人の平均額ですよね?

 


私よりも上の世代ってもっと貰っているものだと思ってました。


ちなみにこちらもググってみたのですが、国民年金+厚生年金のみで月額20万円(年間240万円)貰える人って、『平均年収732万円』の人だそうです・・・40年間の平均年収732万のサラリーマン(公務員を含む)ってどんな職業の方でしょうか?


国民年金・厚生年金以外の企業年金や年金保険などを受給されている方も多くいると思いますので、全員が上記グラフの年金収入だけということではありません・・・実際私も国民年金基金がなければ65歳から貰ったとしても月10万以下です。


もちろん今後もブルベアトレーダーとしてぼちぼち続けていきます・・・日経平均の右肩上がりの角度が尋常じゃない・・・怖い・・・。

 

ただ全く不安がないわけではありません。昨今のエネルギーや物価の高騰などは今後も続くでしょうから楽観はできません・・・その時はとりあえず所持している車を捨てることで出費を減らすしかないかな・・・ちょっと不便になるけど仕方ないですよね。


とりあえず、65歳まで預貯金を減らしながらなんとか凌いで『健全な無職(ブルベアトレーダー)』を貫いていこうと思います。