2〜3回ぐらいですが、お客様から指摘されたことがあります。
お客様「なんで消費税込みの価格を表示してないんだ!不親切じゃないか!!」
お気持ちはわかります。
消費税込みの料金表示をしていない理由は、「消費税が増税して税率が変更になると企業は莫大な経費がかかる」からなんです。
例えばすべての商品を現在の消費税(8%)を加えた価格表示にしてあるとしましょう。
国が消費税を増税するときは『20●●年●月●日から消費税は10%になりま〜す』というように予め公表されますので、変更日はわかります。
そうなるとすべての商品を新しいパッケージのものと入替えたり、価格表示にシールを貼るなどして対応しなくてはなりません。棚に刺してある商品価格表示もすべて変更です。しかもこの作業を消費税が変更となる前日の閉店後から翌日の開店までの間に行わなくてはなりません。
もちろんコンビニやスーパーなどすべての小売業でも同じ作業が行われます。
単純に「短時間での作業が大変だ」ということもありますが、必然的にパッケージの印刷が変更されることになりますので、莫大な経費がかかります。
この経費は商品の値上げにつながり、結局は消費者であるお客様の負担となります。
価格表示が現状のまま、つまり消費税別の価格表示の場合だと、基本的には店舗のレジ設定を変更するだけで済みます。プラス(仮)だけではなく、ほとんどの小売業のレジは『消費税設定』という機能が付いていますので、簡単に変更できます。よってほとんど経費が発生しない仕組みとなりますので、商品を値上げする必要もないというワケです。
お客様「なんで消費税込みの価格を表示してないんだ!不親切じゃないか!!」
というご指摘には
私「ご不便をおかけして申し分けありません。お客様もご存知かと思いますが、いつ消費税が変更されるかわかりかねますので、このような価格表示しかできないのです」
というように『国や政治のせい』にすると、お客様も納得していただけます。
しかし・・・だいたいわかりますよね〜(笑)!