5〜6年前にプラス（仮）で二段ベッドを購入されたお客様で、二段ベッドの梯子（はしご）が壊れたので、梯子だけ欲しいという内容です。
お客様の購入履歴を調べてみるとすでに廃盤となっている商品でした（購入は7年前でした）。
二段ベッドは現在でも何種類か取り扱っていますが、基本的に梯子には互換性はありません。二段ベッドには共通する規格がないので、梯子の長さや形なども違います。そのことをお客様に説明したのですが、どうしても納得がいかないご様子。
お客様「梯子の金具が壊れただけで、二段ベッドを買い替えるのはどうかと思う」
そりゃそうですけど、無いものは無いのです。
そこでとりあえず『壊れた梯子』を持ってきてもらい、どのように壊れているの見せていただくことにしました。
『壊れた梯子』を拝見させていただくと、二段ベッドのフレームに引っ掛ける金具の片方がが切れていました。金具が切れるってどのような使い方をしたのでしょうか・・・？
どうやら話によると外国人の簡易宿泊所に使われいるとのことで、その外国人たちはキチンと金具を引っ掛けて使用しなかったために壊れたとのことです（お客様は日本人です）。
一応金具だけ部品で取れるかどうか調べてみると・・・やはり商品自体が廃盤になっているので、部品としては取ることができませんでした。
このようなときは本社の商品部に電話して、何か良い方法が無いか聞いてみました。
[st-kaiwa3]商品部「梯子の金具だったら、もしかすると今販売中の商品の金具と同じ物があるかもしれない」[/st-kaiwa3]
なるほど！梯子自体は長さなどの都合により流用できないけど、金具だけ同じという可能性があるのですね。早速売場に行って調べてみると・・・ありました！
色は若干違いますが、まったく同じ形状の金具が現在の二段ベッドで使われていることが判明しました！そして金具だけ部品として取り寄せることが可能ということも判明したので、お客様と相談した結果、『梯子を修理する』ということになりました。
そこで修理費用を調べてみますと『梯子の金具交換』などという修理項目はないので、役職者に確認したところ『修理時間から算出』するということになりました。プラス（仮）での修理時間は30分単位で2000円（税別・部品代別）となっています。
お客様には納得していただけたので、そのまま梯子を一度持ち帰ってもらって部品が入荷しだい修理をするということになりました。
部品が入荷したので、修理をやります。
修理の内容によっては修理専門の部署に依頼する必要があるのですが、今回のケースは店舗で対応することになりました。
そう、私（田中）がやります！
まず木製の梯子から壊れた金具を外します。
2箇所木ネジで止めてあるだけなのですが、まずこの穴埋めをします。ここをキチンと穴埋めしておかないと新しい金具を取付ける際に木ネジの強度が弱くなってしまいます。
穴埋めといっても完全にもとの状態には戻ることは無いので、木ネジが固定される程度に穴埋めします。
この穴埋めは『木工用の瞬間接着剤を穴に少量入れて、スプレー式のプライマー（※）を吹き付けて完全硬化させる』という方法です。あまり大したことをやっていないですね（笑）。
※スプレー式のプライマーとは「瞬間接着剤用効果促進剤」のコトです。瞬間接着剤って思っているほど早く接着しないので、プライマーを吹き付けることにより素早く接着することができます。瞬間接着剤で肉盛りするときにも使用します。
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その後は新しい金具を取付けて完成→お客様に電話連絡を入れます。
全体的に拭き掃除をして、修理箇所をお客様と一緒に確認→会計→引き渡しで終了です。
今回は運良く部品を流用できましたが、部品が無い場合は『修理をお断り』することになっています。
修理ができない場合は商品にもよりますが、5年保証がついている家具については現行品への交換をオススメします。価格が違う場合は差額分を頂いて交換します（現行品のほうが安い場合は差額分を返金）。現行品への交換を希望されない場合は・・・なんと全額返金です！
プラス（仮）だけではなく家具をご購入の場合は、必ず保証が何年あるのか確認してください。できれば保証内容の説明なども求めたほうが良いと思います。
