会社が倒産して無職になったブルベアトレーダーの日常

元配送ドライバー業でしたがコロナで会社が倒産しクビになり、時間だけはあるので株のブルベアだけでなんとか食ってます

お客様は神様?いや、ただのクレーマーでした!

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とある平日の12時30分出勤だったとき、無線で「田中出勤します!」と出勤報告した次の瞬間、生活雑貨チーフマネージャー:矢島さん(33歳/女性)から緊急っぽい無線が入りました。

矢島さん「田中さん、大至急サービスカウンターまで来てください!」

なんだろ?と思いながらサービスカウンターに向かうと何やら騒々しいことになっています。

40歳ぐらいの小太りの男性と70歳ぐらいの母親らしき人が矢島さんを相手に食って掛かっているのが見えました!?

私「大変お待たせいたしました」

小太りの男性「なんだオマエは〜!後ろから急に来やがって〜〜〜!!」

(オマエこそなんだその態度は〜!)という気持ちを抑えて、状況を把握しました。そうクレーマーです!しかも声を荒げているので、何か余程のことでもあったのかと思って矢島さんに説明を求めました。

矢島さん「お客様が注文された折りたたみベッドなんですけど、箱の中身の部品などが全部揃っているかどうか確認してくれって・・・」

え〜っと、話を整理しますと

1. お客様が注文した商品を受け取りに来店されて、サービスカウンターにきました。

2. 注文された商品をお客様に渡します。

3. お客様が「このベッドの中身は確認してあるんですよね?」という質問をしました。

4. 対応した女性パート社員が「出荷時に検品してありますので、確認済みです」というような返事をしました。

5. お客様が急に声を荒げて「違う!この店で確認したのかと聞いているんだ!なんだこの店は客に商品を渡すときに中身に問題ないか確認もしないのか!こっちは金払ってんだぞ!」

6. 女性パート社員が無線でチーフマネージャーの矢島さんを呼び出してお客様対応を変わってもらいます。

7. 折りたたみベッドは家具なので、箱の中身を確認するために無線で家具バックヤード担当を呼び出します。

8. 私が出勤前だったので、安田さんが対応にやってきます。

9. 私(田中)が出勤しました←今ココ

 

しかし私が到着する前にフルタイム8Hの安田さん(家具バックヤード担当/男性/25歳)がサービスカウンターの横で箱を開けちゃってます。

私「(え〜なんでこんなところで開けちゃうんだよ!サービスカウンターだぜ、邪魔じゃん!他のお客様にも迷惑かかっちゃうでしょ!)」

そう思いながらも時すでに遅いので、仕方なくこの場で確認します。

大きい商品なので床に商品が着かないよう広げた箱の上で確認していると

お客様「なにやってんだよ、床についたらベッドが汚れるだろ!」

私「大丈夫です、段ボールの厚みがありますから商品は床に接地してません(ってゆーか箱を床においているので、だいぶ汚れたと思いますよ)!」

お客様「・・・あっそ・・・」

折りたたみベッドはたいした部品点数ではないので、組立て図の部品一覧を見ながら確認し、すぐ終わったので、「部品点数は問題ありません」とお客様(小太りの男性)に報告すると

お客様「何言ってんだよ、ちゃんと組立をして使えるかどうか確認しろよ!」

あ〜なるほど、この人アレだ、組立てた状態で持ち帰りたいんだ。

私「組立料金が税別で3000円かかりますが、よろしいですか?」

お客様「えっ、別料金かかるんですか・・・」

私「はい、有料となります。それと組立てたあとそのままというワケにはいきませんので梱包いたします。お時間も1時間ほどかかりますがよろしいでしょうか?」

お客様「えっ・・・じゃあイイです・・・」

あれ?これでおとなしくなってくれるのかな〜と思っていたら、お客様の『お怒りモード』は他の正社員などに向かって飛び火しています。

この人、趣味でクレーマーやってんだな!

 

 

最終的には店長も出てきました。
折りたたみベッドは元通りに箱に戻してテープを貼り、手押し台車に載せます。もうお客様のお帰りの準備は整いましたが、まだ何か店長に対して文句を言っているようです。

そんなときお客様の母親から話しかけられました。

お客様の母親「いろいろとすみませんね〜。でもね、あの子も悪気があって言っているワケじゃないのよ。ちゃんとした商品を買うのとちゃんとした対応をしてもらうのは客としての権利ですから」

あ〜、やっぱり。親子で頭がおかしいのですね!

『此の親にしてこの子あり』とはまさにこのことです!

親の教育が悪かったのですね〜かわいそうに・・・。

やっとお客様がお帰りになられるようです。
店長がエレベーターに乗り込もうとするお客様にすす〜と近寄り何か言ってます。

お客様「それは出禁ということかぁ?」

どうやら店長はこのお客様に対し、丁寧な言葉で「もう二度と来ないでください」というような意味のセリフを言ったようです。
やはり他のお客様に迷惑がかかりますので、このような方は出入り禁止で良いと思います。

なんだかんだで20分ぐらいかかりましたが、とりあえずクレーム対応が終わったので、安田さんと一緒に家具バックヤードに戻ります。

私「まぁ仕方なかったと思うけど、あんな場所で商品開けちゃダメだよ。バックヤードに下げて確認してきますって言わないとね!」

安田さん「僕がサービスカウンターに言ったときはすでにやり合っていたので、言われるがままに開けちゃいました・・・」

私「しかし親子揃ってホント頭おかしいよなぁ〜!」

安田さん「でも最後に母親が言ってたことは理解できます。僕もなにか買うとき商品が大丈夫なのか気になるコトがありますから」

えっ?安田さん・・・何言ってんの?

私「そういうことではなくて、ありゃただのクレーマーでしょ?業務妨害で訴えたら勝てるレベルだよ。だから店長が最後に出禁にしたんだよ!」

安田さん「・・・・・」

私「安田さん・・・例えばさ、テレビやパソコン買うときに家電販売店に『店でキズや破損がないか確認しろ!』って言うの?百歩譲って確認してもらうなら何も騒ぎ立てなくても普通に言えばイイだけだよ。ただし家電販売店から断られるかもしれないし、場合によっては販売拒否することもあると思うよ」

安田さん「僕は確認しろとは言いませんし、騒ぐこともありませんが、ただ自宅で箱を開けてキズや破損があったらイヤだなと思う気持ちはあります・・・」

その考え方や気持ちを否定はしないけど、結局どのような行動するのかが重要なんですよ。

後にも先にも「店舗が商品を確認するのはは当たり前」ということを騒ぎ立てて言ってきたのは、ABC店オープンから数年経過していますが『出禁になったお客様』だけです。

もっと人間らしい丁寧な言葉で相談していただければ、出禁扱いにはならなかったでしょう。

確かに確率は低いけど、キズや破損があるかもしれない。そのためにプラス(仮)ではサポートセンターという窓口を用意しているのです。

例えば本屋さんで漫画の単行本を購入したとします。自宅で読んでいたら途中のページが破れていたり汚れていた場合は、どうすれば良いと思いますか?
単行本のページ最後に奥付というのがあって、「落丁本・乱丁本は交換しますので出版社まで送ってください」というような一文が書かれていますので出版社宛に着払いで送りつければキレイな状態の単行本が送られてきます。

 

それが流通小売業のルールです。

日本の法律で「商品を販売する際、キズや破損がないことを販売店でも確認しなければならない」というようなことを定められていません!出荷時に検品しているので社内外的にも問題ありません。

安田さん、カップラーメンとかポテトチップスなどを買うときもそう思ってるの(笑)?

なお、他にも『クレーマー』のネタは腐るほどありますので、小出しにして行きます(涙)。