企業を退職する場合に、説得され引き止められて『結局辞めない人』というケースが、たまにあります。
先日フルタイムのバイトのMさん(20歳代女性)が、店長に「辞めます」と言いに行ったらしいのですが、「説得されて辞められなかった」という話をしてました。
はぁ〜?
子供じゃないんだから、説得されて会社を辞めなかった・・・って何じゃそれ?
たとえバイトでも社会人なんだから、相当恥ずかしいことですよ・・・まぁ代行業者があるぐらいなので、結構そういう人が多いのかもしれませんけど。
職業選択の自由という憲法がある限り、「辞められなかった」なんてことは有り得ないでしょ!
別に辞める辞めないの件に関しては、その人の自由だから好きにしてくれて構わないのですが、『上司に説得されて辞めない決断をした』ということは、初めから辞める気持ちがなかった、もしくは薄かったということなんじゃない?
店長もイイ迷惑でしょうね〜!
Mさんの話によると『辞める理由』を店長に訊かれたので、素直に理由を答えたそうです。
まず、それがおかしいでしょ!
一身上の都合・・・これだけでOKです。
ちょっとブログには詳細の理由はかけませんが、Mさんはまだ20歳代と若いので、勉強して国家資格を取得して別の業界に就職するのを目標としているらしいのですが、その勉強の時間を作るために辞めたいと説明したそうです。
そうしたら店長からは、
「バイトしながらでも勉強はできるでしょ? フルタイム(1日8時間勤務で週40時間)が難しいなら4時間勤務に変更すればいいでしょ?」
「ウチで働く学生さんが何人もいるけど、皆んな学校行きながら働いているでしょ?」
「国家資格試験の前に有給を使って長期休暇を申請すれば、10日ぐらい連休してもいいよ!」
など・・・まぁ要約するとこんな感じでMさんは説得されたと思い込んでました。
話を聞いたとき、「あ〜、Mさんって店長に馬鹿にされているんだな」と思いました。
「馬鹿にされている」は、ちょっと言い過ぎなように気もしますが、「こいつチョロいな!」と思われていることは間違いないです!
まず店長の言葉だけを分析すると、これは辞めないように説得しているのはありません!
単純に『Mさんの相談に乗ってあげているだけ』です!!
Mさんが店長に辞める話をしたつもりかもしれませんが、店長の対応をみると「国家資格を取得するための相談をしにきたので解決となる方法を提案した」という風に捉えられます。
店長の回答が、そのような相談の話になってますからね!
つまりMさんの辞めるという理由を「このようにすれば問題ないでしょ」という相談にすり替えられているだけなんですよ!
もちろん店長は知っいてワザとやってます!
店側からすれば真面目に働くフルタイムの従業員って、そう簡単に辞められてしまうと人員補充が難しい分、可能な限りできるだけ長く働いて欲しいものなんです。
だからもし本気でやめようと思うなら、理由を言わずに「辞めます」と一言ですませればイイのです!
もしそれでも理由を言うのであれば、正直な理由を言う必要はありません。
例えば
「他社で正社員として働くことが決まりましたので、来月いっぱいで辞めます」
↑バイトの人って、だいたいこの理由で辞めればイイと思うんですよ!
もちろん次の会社について何かしら訊かれても答える必要はありません。
「親戚の会社の事務です」ぐらいの返答で十分です。
「同居する祖父が要介護になり、家族で相談した結果、私が中心に介護をすることになりましたので、来月いっぱいで辞めます」
こんな感じで嘘の説明すればイイんですよ!
別に店長は「要介護度はいくつ?」とか「私からご家族に話をしようか?」などとまで絶対に言ってきませんから、安心して辞めることができます。
世の中で会社を辞めようとして、上司などに引き止められると「私は必要とされている!」と思い込まされてしまうケースが多々あります。まぁそれも上司のテクニックの1つなので、本気で辞めたい人は『適当な理由しか言わない(本当の理由を言わない)』ということを頭の片隅に入れておいてくださいね!
少なくても勤め先を辞めるということは、自分の将来に直結することであって、赤の他人である上司に決めつけられるものではありません。
自分の意思をしっかり持つようにしましょう!!