ついに四日めの最終日です。
16時40分ぐらいからテストが開始されるのですが、それまでに本番用コースを練習します。昨日までは18時過ぎまで練習できていたのですが、今日乗れる時間はせいぜい30分ぐらいかな〜。。。
こんな最終日なのですが、またしても初めて教わる実技テストに必要な項目が追加されました。。。。
今までフォークリフトに乗車する際は前後の安全確認だけで良かったのですが、テストでは車体周りや運転席周りの声だし&指差し確認をやらなければならないとのこと。
私「(「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」がパニックになるだけじゃん!:怒)」
なぜか私だけが一発で覚えられたので、他の7人が乗車する際に近くにいてあげて、確認事項や言葉や名称を忘れた時に手助けをして上げました。これを2回ほど繰り返すことにより「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」も覚えてくれました!
通常タイム計測はスタートからゴールだけの時間を測ってくれるのですが、操縦の上手い二人が練習タイム計測を前半と後半で見ていてくれるので、「前半であと10秒詰められます」「ツメの位置を一発で決めましょう」など的確なアドバイスをしてくれています。
もちろん他の方々も積極的に見ていて、いろいろとディスカッションしています。
いや〜、結構平均的に操縦技術がアップしているのが自分でもよくわかります!私だけではなく全員レベルアップしているんです!!
とりあえず「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」も練習では6分を切ることはできませんでしたが、キチンとコースを回って来れるぐらいになりましたので、一応合格ラインを越えることができそうです!
本番コースの練習では第1班と合同になります。
1つのコースで左右両方からフォークリフトをスタートさせ、中央がロータリーみたいな感じになっているので、そこですれ違うような格好です。
そのとき第2班全員が思いました。
第2班「あれ?第1班って上手い人ばかりのはずなのに、結構ウチらより下手だぞ??」
そう、なんと教官を頼らず自分たちでアドバイスしあったことにより、いつのまにか全体的な底上げをして上手くなっていたんです。
例えば・・・わかる人はわかると思いますが、荷取りの鉄製テスト用パレットの積み降ろしなど第2班は全員音を立てずに上げ下げできるのですが、第1班の半分以上の方はバ〜ンという音が鳴ります。これは減点対象となるところなので、慎重かつ丁寧にやる必要があります。
コースの走行タイムはほとんど互角。第1班は女性が2名(経験者)いるのですが、少なくてもこの女性を含む5名の方は、すべての面で第2班の平均以下の実力です。私はもちろん、「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」のほうが上手いぐらいです!
みんなで頑張ってきた甲斐がありました!
これなら本番でもきっと上手く行くに違いありません!!
そしてついに本番の実技テストの時間となりました。
一応教官からは「時間は6分を越えると減点対象になるけど、気にする必要はない。それよりも時間を使って構わないからパレットをゆっくり置け。走行もゆっくり走ってOKだからパイロンにだけは絶対に当てるな。」という今さらながら教官らしいアドバイス。
みんな「うんうん」とうなずきながら心の中では・・・
第2班全員「(うるせー、黙ってろ!)」
第2班のトップバッターは安定感のある20歳代の方で、一度だけ確認ミスがあっただけで無難にコースを回ってきます。間違いなく合格でしょう!
そして2番手は・・・「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」です。
みんな祈るように見ていましたが・・・前半でやっちまいました。。。
荷取りの際にパレットを2回に分けて取らなければならないのですが、緊張されてたのでしょう・・・1回で引き抜いてきちゃいました・・・。
結果は一発検定中止です。。。
残念ながら「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」は不合格となってしまいました。
続いてみんなにアドバイスをしてくれていた若い2人の方々。
ほぼノーミスで無事終了。印象的だったのはスピードを落としてとにかく安全に徹していたこと!パレットの上げ下げも無音でした。さすがですね〜!
そして私の出番なのですが・・・順番待ちをしていた私の目の前で第1班の方がフォークリフトのツメを下げないままバックしています(驚)!!スタート早々の出来事だったのですが、なんとこの方も一発検定中止となってしまいました。
やっぱり本番ではどうしても緊張からか練習通りにできないものなんですよね〜。
気を取り直して自分の実技テストに集中します。
あまりスピードを落としすぎると逆にリズムが狂うと思ったので、80%ぐらいで行くことを決めています。私のベストラップは5分10秒なので、ちょっとだけ余裕があります。
私「(よし!行くぞ〜!!)」
スタートから順調にクリアしていきますが、2〜3回ぐらいちょっとした細かいミスをやっちまいます。。。最後はバックでゴールに停めるのですが、そこだけは慎重にパイロンに当てないように注意してゆっくり走り無事にゴール!
試験官でもある教官からは「練習では全部できてたのに、あそこだけミスしちゃったね(笑)。でも大丈夫だから!」と笑顔で声をかけられました。まぁ自分でも「しまった!」とは思ったところだったのですが、そのあとに引きずることがなかったので良かったです。
たぶん減点となったのはこのぐらいのミスなので、せいぜい2〜3点ぐらいでしょう。まぁ合格を確信しました!
私の次は結構おしゃべりした30歳ぐらいの方。
スタートを見守っていたのですが・・・彼もやっちまいました!
フォークリフトの停車時はツメを地面につけておくというルールで、走行する前にツメを少し上げてから発進するのですが、なんとそのまま前進してしまったのです。実は練習時にも同じことをやってしまい教官から怒られていたんですよ。。。
しかし一発検定中止(30点以上の減点)ではなく、20点の減点ということだったので大丈夫です!その後は落ち着いて実技テストをこなし、見事ゴール!彼も無事に合格です!!
本人曰く
30歳男性「いや〜、またやっちゃたぁ〜って思ったんですけど、開き直って『まだ10点分あるから大丈夫』と思って必要以上にゆっくりやりましたよ!もう会社の飲み会などでネタにするつもりです(笑)!!」
いや〜、本当に良かったです。
やっぱりミスをしても冷静に対処できたことが勝因ですね!
というワケで残りの方もちょっとしたミスによる減点などはあったものの見事合格。
残念ながら第2班全員合格とはなりませんでしたが、不合格者はもう一度再試験(別途費用がかかります)を受けられるので、たぶんそれでなんとかなるでしょう!
実はフォークリフト運転技能講習修了証、つまり合格者が100%近い理由がコレなんです。
再試験がどのように行われるかわかりませんが、もう1回チャンスがあるんです。ぜひガンバってほしいと思います。
こうして無事にフォークリフト運転技能講習修了証を取得することができました。
さあ次は石田さんの番です!
同じ教習所に通うので一応『入れ知恵』だけはしておいてあげました。
私「教官がカスだから気をつけて(笑)!」
実は石田さんはフォークリフト経験者なのです!
結構昔の話らしいのですが、三ヵ月ほど運送業でフォークリフトに乗っていたことがあるんだそうです。ちょっとブラック気味の会社だったので三ヵ月でヤメちゃったらしいのですが、そのときの経験がモノをいい、石田さんも合格してきました。
石田さん「シャレ抜きに意外と難しかったです。フォークリフトの上げ下げはすぐできるようになったんですが、あんな狭いところを走ったことがなかったし、確認の順番とかで苦労しました。」
なるほど、経験者ならなんでもできるということではないらしいので、これから受講される方は『フォークリフト運転技能講習修了証なんて楽勝で誰でも合格する』などと考えずにトライしたほうが良いと思いますよ!
石田さんのときは受講者人数は24人だったそうです。やっぱり乗る時間が少なくて教官がカスなので、不合格者が3人(全員初心者)いたそうです。。。
今後、私と石田さんは店舗の倉庫でフォークリフトをブイブイ走らせたいと思います(笑)!
個人的に思うことなんですが・・・
都道府県労働局長登録教習機関の方、練習乗車時間を最低でも6時間にしてもらえませんか?
やっぱり2時間半程度じゃ少なすぎです。
たぶん6時間乗れれば安全確認に余裕ができるので、フォークリフトに関係する事故が相当減りますよ!