「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」のおかげで『フォークリフトに乗れない時間』が多くなり、結局他の7人はおしゃべりに夢中となります(女子か!:笑)。
最初は2人づつしゃべくってたのですが、徐々に7人で話すようになります。
まずお互いの仕事のこと、「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」のこと、他の班は経験者が多いこと、そして教官からは他の班と比較されること(第2班はヘタクソばかりと言われてます)など・・・だんだん腹が立ってきました。
初心者ばかりでヘタクソならもっとフォークリフトに乗らせるべきでしょう!
見ているだけでフォークリフトの運転が上手くなるワケないでしょう!!
本当に困っているのですが、教官がカスなんです。
「何やってんだ、さっき説明したでしょ!」
「何度も同じこと言わせるな!」
「説明するのは最初だけだからあとは自分で覚えるんだぞ!」
パワハラとまでは言いませんが、なんで怒られなきゃイケナイのでしょうか?
私たちはフォークリフトの運転ができるようになるために「お金を払って」「時間を使って」教習所に通っているのですよ。
「ミスに対して怒鳴りつけながら指導する」という方針だとすると、教習所そのものがカスですね(怒)!
さまざまな人が教習にきているわけですから、個人差があります。
もし私が教官だったら「あ〜、惜しいなぁ!あと50cm手前で早くハンドルを回し始めるとパイロンに当たらないですよ。ちょっとバックして戻って、もう一度今のところだけやってみましょう!」というように指導します。
苦手そうなところがあれば繰り返しやらせたり、不安なところがあれば聞いたりして、的確なアドバイスをするのが教官ってもんですよ!
飲み込みの早い人もいれば遅い人もいます。一度の説明で上手くできる人もいれば、二度三度説明してくれないと覚えられない人だっています。教官が怒ってばかりだとそれをプレッシャーに感じて更にミスを重ねてしまうケースだってあるんです。
人にモノを教える仕事をしている人はキチンとマニュアル通りに指導ができるないとダメです。憶測ですがたぶんこのマニュアルがキチンとしていないのでしょう。
『フォークリフト運転技能講習』に通う人は違法ながらも経験者が多いから、そこそこの説明で理解できるかもしれませんが、『フォークリフト初心者(触ったことがない人)』には理解できません。
教官全員が『現場上がりのおじいちゃんたち』らしいので、操縦のコツなどを教えるのにクセがあって50歳代の私でさえ、説明にどうもピンときません。
そして何度も繰り返しますが、とにかく乗車時間が短すぎます。安全確認や運転技術など覚えるのに『乗車時間2時間半』は短すぎますよ。
管轄が厚生労働省の都道府県労働局長登録教習機関というものらしいのですが、国や都道府県が関わっているのですから、事故を減らすためにも教習マニュアルを精査する必要性があると感じます。
※ちなみにフォークリフトが関係する死亡事故は毎年30名ぐらいです。
教官たちは主にフォークリフト経験者を対象とした教え方しかできないのです。
たぶん教習所によってずいぶん違うんだろうなぁと思いますが、ウチからの近場というだけで教習所を選んで失敗でした。
しかし今さら後戻りはできません!
そこで別に第2班で話し合ったわけじゃないのですが、みんなが自発的に教え合うようになりました。
最終的には「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」を含めて全員キチンと合格してやろうじゃないかという意見で一致しました(笑)!
第2班の初心者の中でも比較的飲み込みが早く、比較的運転が上手い20歳代の二人が率先して教えてくれるようになりました。この二人は会社の同僚で第1班にもう一人同じ会社の先輩がいるそうです(その会社の先輩は第1班唯一の初心者さんです)。
フォークリフトに乗れない分、コース上でのライン取りやハンドルを回し始める位置などを研究したり、スピードアップを測るために確認事項や操作の順番など全員で教え合ったりしました。
若い人たち「田中さんのコース前半タイムが3分かかってます。後半に微調整などで使える時間を稼ぐために前半は2分半ぐらいまで縮めましょう。●●と●●のところを一気にイケるようになれば30秒短縮ぐらい楽勝ですよ!」
というようなアドバイスまでしていただけます!
本番では6分という時間制限があるので、前半を2分半ぐらいでイケるようになれば、後半で3分半という時間を使えるので、前半を頑張って時間短縮させたほうが得策なんです。
※6分を越えても減点になるだけなので、9分ぐらいまでゴールできれば合格できます。
もうね、文句ばかり言っている教官なんかよりよっぽど的確なアドバイスをしてくれるんですよ。
比較的上手い若い人たちだってパイロンに当てたり、曲がりきれずに数回バックしたりすることもたまにあります。
そんなときこそ年配の私からアドバイスです。
一番の『フォークリフト初心者あるある』は『一度大きくミスをしてしまうと軽いパニック状態に陥いり、その後も連鎖的にミスしてしまう』ということです。
私「本番じゃないんだから教官から怒鳴られても気にせずパイロンにぶち当ててOKですよ。練習で大きなミス(本番の検定一発中止になるようなミスも含みます)をやっておけば、本番では注意するようになるから今のうちにたくさんミスしておきましょうよ!どうせ倒れたパイロン直すのアイツら(教官)ですから(笑)!!」
全員にこのような前向きなアドバイスをしました。
そう、なんだかんだ言っても全員初心者なんです。
今回初めてフォークリフトに乗る人ばかりなんです。
今回受講している23名のほとんど全員が会社から教習料金を負担してもらって通っているので、万が一にも不合格になるワケにはいいきません。
「極端に要領の悪い60歳代のおじさん」もようやく左手でハンドルを回せるようになりました(笑)。指差し確認は相変わらず右手のみですけど・・・まぁたいした減点対象にならないでしょう。
さあ、明日は最終日で夕方から実技テストもありますので、みんなで合格を勝ち取りましょう!
明日に続きます。